知財部機能を広く提供する!

 この目標を達成するために、事業の準備を進めています(過去記事参照

 まだ準備中で広く案件を募集しているわけではありませんが、知り合いの大学教授からとある企業の相談に乗ってほしい、と依頼されました。

 私で力になれるなら、と先日その企業の代表取締役であり発明者である方とお会いしてきました。

 その方は、定年退職後に培った技術力をベースに自分で研究開発をなさり、その成果を特許出願している、という研究者の鑑のような方です。

 しかし、特許出願しているものの、費用だけがかさみいっこうに特許権を取得できないということを悩んでおられました。

 内容を見てみると、驚きました。明細書で100ページ程度にもなる大作で、かつ、PCT出願だったのです。

 ご本人に経緯を確認すると、

 私「PCT出願なさったのはなぜですか?」
 発「特許事務所の方が勧めてくださったからです」
 私「ひょっとして、面談のときにできたら外国でも特許権をとりたいですか?と確認されましたか?」
 発「はい。できたら外国でも特許権を取れると嬉しいということは話しました」
 私「あぁ、それでPCT出願をなさったのですね。。」

 いや、PCT出願自体は素晴らしい制度なんです。そして、PCT出願をお勧めすることも決して悪いことではありません。
 ただ、PCT出願すると、国内移行も必要となり、庁費用&事務所の手数料がかかります。今回ご相談を受けたのが費用が掛かって仕方ないというのがきっかけだったので、この発明者の方は費用を抑えたいと考えていたはずなんです。

 そこにPCT出願をするというのは、発明者にしっかりとPCT出願のメリットやデメリットをお伝えできていなかったのではと思ってしまいます。

 さらにこの発明者は、ISRで否定的だったため、国際予備審査まで請求しています。。。そして、その時の応答案はご自身とそのお仲間で考えられたとのこと。

 当然、国際予備審査の結果も芳しいものではありませんでした。

 最初から国内出願にしていれば、費用も安く済みますし、特許性がないとしてもすでに決着している可能性もある案件でした。

 今回のようなことが実は多くの会社で発生しているのではないかと考えています。そのような方も自社に知財部があれば事前に相談したり、制度の内容についてしっかりとした説明を受けられたのではないかと思います。

 実際にPCT制度の説明や、今後の特許権取得までの流れを説明させていただいたところ、初耳だったようで熱心にメモを取っていらっしゃいました。

 自身の事業の方向性を再認識できる打ち合わせとなりました。この方へのサポートは引き続き実施していく予定です。


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