会社を退職して、Rubyというプログラミング言語の学習を始めました。
 会社に在職中は、機械設計をしており機械図面を書いていました。
 現在は弁理士試験に合格し、知財の専門家として業界を盛り上げていきたいと思っています。

 本日は上記のような経験を有する管理人が、製造業とIT業界の類似点や相違点、そして知財についての記事を書いてみたいと思います。
※完全に主観に基づく話です

 1.類似点
 ①実際の作業
 設計者だったころは、完成品としての必要な性能から各部品の仕様を決め、他の部品との関係を考えながら図面を作成していました。仕様決めというのは、耐久性やコスト等を考慮し、加工の必要有無、粗材等を決めるといった作業をいいます。そして、仕様に基づいて図面を引いていきます。

 プログラミングをしていく上でも、非常に作業としては似ています。まずは、どのような完成品にして、どのような機能を持たせるのか仕様を検討します。
 そして、その仕様にそった内容を実現するようコードを書いていくといった感じです。

 ②喜び
 初めて自分で図面を書いて試作品を作ったのが、オイルクーラの配管とホースでした。出図(図面の承認を得て製造部門に渡す)した時の苦労や、自分の図面を基に試作品が完成し、それを手に取った時の感動は今でも忘れられません。
 実際に物ができて実感できる、これが製造業の醍醐味だと今も思います。

 一方でプログラミングは、初心者の私は思い通りに動いてくれないことの方が多いです。そのため、1機能が完成し試しで動かしたときに思い通りに動いた時の喜びというのは、製造業の時と同種であると思います(毎回ガッツポーズを一人取ってしまうのは内緒です)。

 2.相違点
 図面作成から試作品ができ、実際に製品とするまでのタイムスパンが製造業は長いです。とりわけ前職の業界は1製品の開発着手から出荷まで5年という非常に長いスケジュールで動いていました。
 一方で、IT業界はすぐにその成果を試すことができます。そして、上手くいかないところはすぐに改善することができます。

 私のようにせっかちな人間にはIT業界の方が向いているのかもしれません。

 といっても、特許もそれなりに時間がかかり、出願から特許査定まで審査請求のタイミングによりますが、4~5年は必要かと思います。
 知財部時代には早期審査やISRを利用しつつ、早く結果が知りたいものは結果が早く来るように、なんてこともしていましたが総じて期間は長い業界です。

 3.特許の観点で製造業とIT業界を比較する
 上記の通り、製造業とIT業界は個人的には似ていると思います。
 製造業→ものをつくる
 IT業界→ソフトをつくる
 と、両者とも「何かを作る」という点で共通し、そのプロセスや苦労、そして完成した時の喜びも同種だと考えています。
 また、エンジニアが日々の改善業務に追われている点も実は共通しています。

 製造業のエンジニアも、細かい機能の向上やコスト削減等を繰り返しながらいい製品を世の中に送り出しています。本当に細かいことの積み上げが重要な世界です。
 IT業界のエンジニアも、機能のアップデートをしたり、データ容量を圧縮したりとこちらも細かい機能の積み上げをしています。

 しかし、特許の取りやすさという観点では、製造業とIT業界に大きな差があるような気がしています(完全に主観)。

 例えば、製造業では、振動やノイズの発生を抑制するために部品の剛性を変えるためにリブを部品につけたりします。そして、そのリブの位置を特定することで今でも特許が取得できたりします。

 一方でIT業界で、機能向上のためにどのコードとどのコードの間に新たな機能のコードを書いたというコードの位置を特定したとしても特許を取得することは困難であるように思います。実際にはコードを各位置によってその後の処理に影響を与えたとしてもです。

 個人的には、リブの位置で特許が取れるならコードの位置であっても特許が取れるべきだと思います。

 もちろん、コードの位置で特許を取ったとしても他社の侵害を見つけられるような仕組みがなければ意味ないですが。このあたりは知財立国でも議論されているようです。

 製造業で最大規模を誇る自動車会社も「MaaS (Mobility as a Service)」といったコンセプトを打ち出して製造業からの脱却を目指すような時代です。これからの知財業界の発展のためには真剣に議論されるべきときがくるように思っています。


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